こんにちわ!!
8月ももう終わろうとしています。あっという間に今年の夏も終わりですね~( ノД`)。皆様夏の思い出はできましたでしょうか?
今回のブログは弊社 西村社長のインスタにも掲載されておりました「ONE九州」の焼杉について少しお話したいと思っています。
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https://www.instagram.com/scenery.house/
弊社の建物の素材感でも、最も印象的なのがこちらの焼杉です。
植栽を引き立て、塗装やサイディングなどでは表現できない自然素材ならではの、深い色合いの墨色。
日本的な色合いで、背景にもなり、風景にもなり、存在感もあり。自然素材の凄みを感じさせる意匠性で弊社おすすめの一品になります。
その焼杉ですが、魅力的な外観だけでなく、性能分野に置いても秀でており、弊社がこちらを選定する大きな理由の一つです。
弊社の焼杉は、鹿児島の優良工務店ベガハウスさんから直接仕入れさせて頂いております。
大分でこの薩摩焼杉を取り扱っているのは、弊社のみとなっております。
三角焼きという伝統工法で一枚一枚職人さん達が作っております。
杉板3枚を三角柱になるように固定し、下から鉋屑や新聞紙に着火し、煙突効果で一気に高温で焼き上げます。
この際に、杉板自体が火種となって、強い火力になり、燃え生まれるのが性能に大切な厚い炭化層になります。
このよな杉板を作れるのはおそらく九州ではこの薩摩焼杉だけです。
こうやって一枚一枚焼かれた焼杉は優れた耐久性を持っています。
燃やし尽くした木というのは炭化し、炭素になります。炭素とは元素(これ以上分解できないもの)のひとつです。
地層には太古の家の家事の後が残っている場所もあり、そこにはこの炭素(炭)が残っているようです。この最小の単位である炭素を含む炭は、土の中の微生物達が時間をかけても分解することができない。これ以上分解できないものを本能的に食べようとしないようです。
ですので虫も嫌い、白蟻ももちろん近づきません。
また水や雨に濡れても腐りません。水中に杭を打つときはこの炭化させた杭を利用すると水中でも長い間朽ちず残っているようです。ちなみに余談ですが、江戸時代に来日した黒船の甲板にも塗られていたとのことです。
昔の古民家の梁や天井が黒く塗られていたりするのをお見かけしないでしょうか?
実はこちらにも炭が塗られており、防腐・殺菌・殺虫効果があるとされています。日本人の伝統技術として、元来私達の生活を守ってくれていた素材のようです。
耐久性としては、よく焼いて炭化層の暑い焼杉に関しては50年持つといわれています。
デメリットとしては、炭ですので手で触れると黒い煤が付きます。洗えば勿論拭き取れますが、洗濯スペースや、よく手で触りそうな所には米杉や杉塗装材などを利用し、適材適所な木材選定させて頂いております。それと炭化層が剥がれ落ちてしまった板材に関しては、煤成分の墨汁などの塗料を塗るか、その板だけ部分的に張替えもできますのでメンテナンスも比較的にし易い素材です。
気密や防水に関してはどうなの?と言うご意見もございます。気密に関しては、高気密をご希望される場合、焼杉板の一つ下の層の外壁合板(耐力壁)ラインにて弊社では気密テープやコーキングで気密を担保しています。防水も焼杉自体が水に強いのと、その下の外壁合板部分で防水紙を貼っています。窓廻りは防水テープの保護と下部に防水シート敷き。さらに外装下地検査も行っていますので入念な防水処理を行っています。
外観も美しく、性能も高いこの焼杉。
こんな先人たちの知恵の技術に、あらたな息吹を与えて現代の感覚で住宅で取り入れていく。焼杉は多くの魅力的を内在しています。
是非、一度本物をご観覧頂きたいと思っています。HPよりショーホームのご予約も随時出来ます。
「ONE九州」
まだまだこれからも良い素材と出会い、皆様へご紹介できたらと思っています。
ではまたブログ書きます。