
シーナリーハウス現場担当責任者の三浦です。
現在工事中の「二階リビングの由布挾間の家」にて先日、気密測定をおこないました。
快適な生活をする為に、建物の性能で重要な要素である「断熱」と「気密」。
「気密」がしっかり確保できているかを数値で示すために気密測定をおこないます。
また、測定する際に、負圧をかける事で、どこから空気が漏れているのかがわかります。
測定と同時に、空気がもれている穴を埋めていく作業をおこない、少しでも快適な住宅にする為に、気密性が高くなるように作業をしていきます。
気密測定の様子については、設計の松木が過去のブログでも取り上げていますので、ご参照ください。
https://www.sceneryhouse.jp/wphouse/2270/
気密を確保するには、各工程で職人さんたちの協力が必要になります。
まずは大工さんによる土台敷の際に、床の気密を確保していきます。
土台と断熱材の隙間を埋めるために気密テープを全箇所はっていきます。
また、ホールダウンやアンカーボルトなど、土台を貫通する部分は、コーキングや気密テープで隙間を埋めます。
棟上工事の時は屋根の気密に注意をします。
母屋の間に透湿気密シートを張り、継ぎ目は気密テープをはっていきます。
高所での危険な作業になりますが、大工さんは注意を払って、丁寧に気密テープをはっていきます。
壁面は、耐力面材として重要なせん断強さが、構造用合板の約2倍ある、構造用ハイベストウッドの面材で塞いでいます。
この面材の接合部にも、気密テープをはって隙間を埋めていきます。
大工さん以外にも、電気屋さんや設備屋さんなど、配管を通す為に穴をあけた部分は、各自責任をもって周囲をコーキングや気密テープなどで埋めていきます。
このように各職人さんの協力のもと、気密を確保する為の作業をおこなっていきます。
「断熱」と「気密」を高める事で、お引渡し後の定期点検などで訪問した際に、「エアコンの効きが全然違う」という話をよく聞くようになりました。
デザインだけでなく、快適な生活を送る為の性能面にも、こだわりを持って、これからも一棟一棟、丁寧な工事をしていきます。