シーナリーハウス、チーフ設計プランナーの幸野成一です。
家の中で、1番長い時間を過ごす場所は、どこでしょうか?
と質問すると、多くの人はリビング、又はリビングダイニングと答えます。
当然の事なのですが、家の中で1番長く過ごす場所を家の中で1番快適な場所にする事は、設計をするにあたって当たり前に重要な事になります。
なので、どんなに小さな家でもこのリビングダイニングを小さく作るという選択はしません。
敷地を読み、1番景色の良い場所にリビングダイニングを配置するのは当然の事になります。
景色がない街中や住宅街などでは外の景色を作るため、コの字やロの字の中庭を作り、その作った庭に対して一等地にリビングダイニングを配置します。
そして、このリビングダイニングでどのような暮らしをするのかが家族によって違うので、その家族の暮らしを読み解く事が重要になります。
まずは食事。
ダイニングテーブルで椅子に座って食事をするのか、
床に座って、座卓で食事したいのか、
その両方もあります。
朝食は椅子に座ってサクッと食べるけど、夕食は座卓でゆっくり食べたいとか。
食事のパターンでも家族によって全く違いが出てきます。
あと、テレビを見る頻度ですね。
これも家族によってかなり違いがあります。
最近はそもそもテレビを置かないという方もいらっしゃいますが、
ほとんどの方は置きます。
最近では、画面も大きくなってどのサイズくらいまでを考えるかで部屋の広さにも影響します。
ダイニングテーブルからも見たいかどうか。
キッチンからも見たい方もいらっしゃいます。
そもそもテレビはソファーの正面が良いのかどうか。
テレビは見る頻度が設計する上で重要なポイントとなります。
そして、リビングダイニングは平面的な間取りだけでなく断面(立体)で考える事が重要になります。
実例を見ていきましょう。
「車寄せのある日出の平家」
食事はダイニングテーブルを使用してくつろぐのは畳のリビングと造作のソファー。
横つながりで家族の図書室と繋がっています。
「和瓦の別府青山の家」
ダイニングテーブルは置かず、食事は座卓で造作のソファーでくつろぎます。
造作のソファーに座ると庭の緑と遠くの山と空へと視線が伸びます。
「朝日に開く家」
食事はダイニングテーブルでくつろぐのは造作ソファーと小上がりの和室。
小上がりの和室は、引戸で仕切れ、お客様の宿泊室でもあります。
フリースペース(子供室)はダイニングと繋がっていて、子供達の成長に合わせて仕切っていき、子供たちの独立後はまたダイニングの一部に戻ります。
「うすきの家」
食事はダイニングテーブルでくつろぐのは一段下がりのカーペットのピットリビング。
一段下がることで、庭の緑を、より近く感じられます。
「スカイリビングの家」
ダイニングテーブルは置かず、食事は畳リビングの座卓でくつろぐのは造作ソファーと畳。
窓の高さを椅子と同じ高さにしているので腰掛けられる窓になっています。
「天空の角子原の家」
食事はダイニングテーブルで段差のある畳リビングでくつろぎます。
15㎝の床の段差は畳に座った人と椅子に座った人との目線の高低差を少なくして、見下ろし感を軽減する役目があります。
このように、土地を読み、それぞれの家族の暮らし読み解き、平面だけではなく、断面(立体)でリビングダイニングを考えると全く同じリビングダイニングは存在しません。
最後に、モデルハウス「シーナリーの家」のリビングダイニングはコレ。
食事はダイニングテーブルでくつろぐのは造作ソファー。
外のベンチ付きウッドデッキでもくつろげます。
リビングダイニングでどんな暮らしをするのが自分たちの暮らしに合っているのか、
是非、モデルハウス「シーナリーの家」にお越しいただき、
自分の体で体感し、自分らしい暮らしを考える機会にしていただければと思います。