シーナリーハウス、チーフ設計プランナーの幸野成一です。
普段、生活している家は日常。
高級な旅館やホテルには非日常があります。
そんな非日常を少しだけ日常の家に取り込む事で、普段の暮らしがグッと楽しくなってきます。
そこで、先日プライベートで訪れた広島にある旅館石亭で見つけた非日常を拾い集めてみました。
まずは、宿泊した老松という部屋の実測スケッチ。
主室(リビング)は畳の和室に、ダイニングテーブルと椅子。
縁側の床も玄関の床も畳。
日常の住宅ではありそうで、なかなかありません。
テレビは上げ下げ障子で隠せるようになっています。
基本、平屋の間取りですが、お風呂だけ広々と2階へ。
石に囲まれた地下室のような空間。
本に囲われレコードが聞けるライブラリー。
庭を見渡す、たくさんの個性邸な椅子が並べられた床下空間。
立方体の赤いフレームに囲われた、2つの椅子とテーブル。
これだけでその場所が、特別席になっています。
これら非日常の空間が全て日常になると少々疲れそうな気がしますが、日常の生活の中にこれらの非日常を少しだけ組み込む事で、ぐっと日常の暮らしが楽しくなるのではと思っています。
一つ実例を挙げるならココ!
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ココはシーナリーハウスのモデルハウスの中にある、1畳のこもり部屋。
この部屋がなくても生活に何も支障はありませんが、ココがあるだけで生活がグッと豊かになります。
そんなちょとした非日常をこれからも積極的に私の設計には取り入れていきたいと思います。