こんにちは、設計の松木です。
本日は、現在工事中の案件の造作ソファの計画について記載していきたいと思います。
造作ソファとは大工さんが現場でソファを置く土台を作り、座面や背もたれのクッション部分をソファ業者が製作し完成させるものを言います。
オーダーで製作する為、形状、サイズ、座面・背もたれの硬さや角度、生地を好みに合わせて作ることができます。
今回、シーナリーハウスとしては初めて日田市にあるソファを専門に扱うBESTLIVINGさん(http://www.belfana.com)に製作依頼をしており、お客様と一緒に会社へ訪問させて頂きました。
入った先の展示スペースには多くのソファが並び、
チーフプランナー幸野さんが所属されていたIFOO(https://ifoo.jp)デザインの観光列車「かんぱち・いちろく」(https://www.jrkyushu-kanpachiichiroku.jp)の試作品も置かれてました。
生地の色やステッチ(側面にみえる縫い目)のデザインなど新鮮で、背面のシートが高い為、身体を預けてくつろげる心地良さがありました。
こちらの展示スペースの一角を借り、製作担当者とともに打合せを行いました。
今回の建築中の住宅の事前の打ち合わせにて基本の方向性が固まったところを、詳細図をもとに寸法や座り心地などを展示してあるソファに座ってもらいながら決めていきました。
展示ソファの一部
座面が短いものや低いもの、沈込むタイプのものなど実際に座って、生活スタイルにあうものを決めていきます。
座面と背もたれの寸法、クッションの硬さを決め、次は生地選びになります。
生地は ファブリック(布製)と、レザー (革製)に大きく分かれ、金額にも大きく影響してきます。
ファブリックは、カラーが豊富で、温かみのある印象を与えます。価格は比較的安価です。
レザーは、高級感や重厚感があり、汚れた場合もふき取りし易く清潔さを保ちやすい面があります。価格はファブリックに比べ高めとなります。
別のプロジェクトで使用した生地の残りを500円/mで販売しているコーナーもあり、通常の2~3割程度で買えることから、お気に入りのものがみつかればここから選ぶこともできるようです。
来春入社予定の大学生くんも一緒になって生地を選んでくれました。
カジュアルなものから、輸入品などカタログではあまりみないものもあり、また大判でみれるため質感や色合いなどイメージの共有がし易いと感じました。
ベースのイメージから、現地で色々なソファを見たり、座られたことで一部変更を加え現在製作前の最終図を作成してもらっています。
計画案:背もたれを浮かし、意匠的に野暮ったくならないようなデザイン。追加のひじ掛けも加わり、よりオーダーメイドの要素が強くなりました。
背面の壁はマットな塗り壁、片側にはサイドテーブルを造作で製作。
ひじ掛け部分の寸法調整と生地の確定をし、製作に入ってもらいます。
1か月半後の現場への納品が楽しみです。
BESTLIVINGさん、今回はご案内頂きありがとうございました。