こんにちは、設計の松木です。
本日は、高性能な住宅をつくる為の弊社の取組みについて記載致します。
シーナリーハウスは~大分の風景をつくる~を実践すべく意匠デザインにこだわり、
~大分の暮らしをつくる~を実現する造作家具による暮らし方の提案を重視してきたところが大きいですが、
今の時代、当然に「性能」に対しても根拠ある提案や設計・施工ができることは必須と考え、
先月、高断熱・高気密住宅の第一人者である鎌田氏を代表とする高性能な住宅の提供を目指している「新住協」という団体へ加盟を行いました。
その件について記載していきます。
こちらは、新住協のHPになります。
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弊社は中四国九州支部に所属しております。
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https://shinjukyo.gr.jp/area/chu-shi-kyu/
各支部毎に定期的に定例会なる勉強会が開催され、先月オンラインにて参加した内容について触れていきます。
今回の定例会は2部構成になっていました。
第一部は、会員の実作(今回はモデルルーム)を通し、実際に暮らしていく中での体感や光熱費などの数値データも含めた設計者の振返りと、それを受けて他会員の質疑応答と代表の鎌田氏からの批評を受ける内容のものでした。
今回の実例(南面外観) 夏の日射遮蔽と冬の日射取得を考慮した下屋計画及び外付けブラインドの設置。
今回の実例は広島県のプランサーバーさん(https://plan-server.co.jp)のもので、大分とも環境の近い瀬戸内地域である点からも参考になる点は多くありました。
具体的には夏の暑さ対策についてがメインテーマでありました。
屋根断熱の厚みを確保する点などは温暖地として配慮すべきこととして設計者の感想と数値からリアルな情報として再確認できたところは良かったです。
また、参加した感想として、代表である鎌田氏の辛口な批評があり、高性能な住宅を普及させるための想いが伝わりました。
第二部は、代表の鎌田氏から高性能住宅にするためにこれまで研究・実践してきたなかで推奨する工法の説明がありました。
なかでも印象的だったことは、サッシについてです。
ペアとトリプルガラスにした場合、及び躯体の断熱を強化した場合を比較した表
上記表より同じUa値(外皮性能値)で比較した場合、サッシをトリプルガラスにするよりも躯体の断熱強化を行うほうが熱負荷が抑えられコスパが良いという点は今後の仕様の参考にしていきたいと思いました。
※付加断熱とは、以下スケッチのように躯体内に充填する断熱(充填断熱)に加えて、外壁側に追加で入れる断熱のことで、性能値の上昇とともに熱橋 対策としての利点があります。
熱橋とは熱を局所的に伝えやすい部分のことで、スケッチのように木躯体部分など断熱層を貫通している部位を指します。
次回の定例会は今月末にありますので、またそこで得たものを弊社の家づくりに落し込んでいきたいと思います。
本日は性能についての技術的な内容となりましたが、最後までお読み頂きありがとうございます。
次回のブログも楽しみにして頂けたらと思います。